映画「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」のあらすじや感想を紹介!ノンストップクライムコメディ

落ちこぼれのインテリ犯罪者たちが、警察の要請を受けてドラッグ撲滅のために再集結!

イタリアの痛烈な社会風刺コメディの第2弾。

映画「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」のあらすじ

神経生物学者のピエトロは、合法ドラッグの製造・販売の罪で逮捕されて服役中。その頃、女性警部コレッティは、蔓延するドラッグの対処に頭を悩ませていた。

ピエトロの経歴に目をつけたコレッティ警部は、彼に取引を持ち掛ける。ギャング団の釈放、そして犯罪歴の抹消と引き換えに、合法ドラッグの捜査に協力してほしいというのだ。要求をのんだピエトロのもと、ギャング団は再結成。同じく憂き目にあい海外に散らばっていた新たなメンバーも加わった。

ピエトロたちは次々とミッションをこなしていくが、大物のドラッグ「ソポックス」は、成分も製造元も判明しなかった。

当初の約束である30種のドラッグの摘発を終えたピエトロたちは、任務遂行と犯罪歴の抹消を祝うが、ソポックスの出どころを掴みたいコレッティ警部は約束を反故。31種目のソポックス撲滅を最終ミッションに命じられ、ギャング団は再び奔走する…。

映画「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち」の感想レビュー

オススメ度:8/10 ★★★★★★★★☆☆ 軽快な展開が小気味よい笑いを誘う!ノンストップクライムコメディ

高頭脳の落ちこぼれ研究者たちが奮闘する2作目は、前作よりもはるかにスケールアップ。笑いもアクションも格段にパワーアップしている。

アニメーションが差し込まれるなどスタイリッシュな演出が施された本作を手掛けたシドニー・シビリア監督は、80~90年代のアメリカ映画をたくさん見て育ったという。

この作品にも『インディ・ジョーズ』のパロディを取り入れたり、貨物列車のアクションシーンでは西部劇を意識するなど、自分の好きな要素をすべて詰め込んで自由に作ったそうだ。出演者からも「アメリカ人監督かと思った」「早口のセリフが新鮮」という声が挙がっている。

従来のイタリア映画にちょっぴり飽きがきている方がいたとしたら、本作で新たな魅力を味わえるはずだ。

スケールアップしたギャング団たちの個性が炸裂

1作目でも研究者たちの際立つ個性は強烈だったが、2作目ではさらにメンバーが増える。個性がぶつかり合って時に仇となり、とんでもないドタバタを呼び起こしている。

いざドラッグ製造元に突入しようとする場面では、突入するときの台詞はどうするとか、車のカギをかけ忘れたかもとか、思いついたことばかり話す始末。皆自分の主張ばかりするので話は一向にまとまらず、いちいちモメる羽目になる。

車で警察から逃げるシーンでは、カーチェイスに大興奮するバルトロメオを尻目に、車で遺跡を破壊してしまった考古学者のアルトゥーロが「大罪だ!殺してくれ!」と失意のどん底に陥る。その隣でピエトロが「急がないと明朝の妻のエコー検査に間に合わないんだ!」と叫ぶ(妻は妊娠中である)。ハチャメチャである。

別のミッション遂行時に新たな車が必要になるのだが、それがなぜかナチスの軍用車だったりする。この発想、常人ではない。

ちなみにこのナチスの車両は、1939年に実際使われていた本物の車両を利用したとのこと。古い車両のため数秒ごとに止まってしまい扱いが大変だったそうだ。監督の発想もまた、常人ではないらしい…。

バルトロメオの魅力を堪能!

筆者のお気に入りである赤シャツのマクロ経済学者・バルトロメオが、2作目では衝撃の大活躍を見せる!

注目は、貨物列車でドタバタするちょっとしたアクションシーン。一瞬の出来事なのでお見逃しのなきよう。

これ以上は語れないので、詳しくはぜひご鑑賞いただきたい。何度思い出しても笑いがこみ上げるシーンである。

世の中の役に立ちたいという思い

この作品はドタバタコメディではあるが、根底には痛烈な社会風刺がある。高学歴で頭脳明晰な人材が職に就けず、爪はじきにあっているという状態だ。

約束の30種のドラッグ分析に加えて、大物「ソポックス」の撲滅が追加されたとき、ピエトロ以外のギャング団のメンバーは拒まなかった。

「研究者生活よりも、ドラッグ撲滅のミッションのほうが社会に貢献できた気がする」と語ったのだ。実際に失職した研究者たちも、社会貢献への強い思いを抱えていたであろうことは、想像に難くない。

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まとめ

テンポのよい展開と会話劇に大騒動が相まって、グイグイと引き込まれる2作目となった。スケールは大きいのに、登場人物たちの情けなさのギャップがツボである。

警察からの非公式の要請で動くことになったギャング団だが、結局は警察から裏切られ、罪をかぶせられることとなる。イタリアのみならず、現代社会の問題を露呈しているかのようだ。

そして物語の最後には、ずっと追っていたソポックスの謎の解明と、3作目の予告が差し込まれている。これは3作目も続けて鑑賞しなくてはならない。

監督:シドニー・シビリア

キャスト
ピエトロ・ズィンニ…エドアルド・レオ
パオラ・コレッティ…グレタ・スカラーノ
アルベルト・ペトレッリ…ステファノ・フレージ
マッティア・アルジェリ…ヴァレリオ・アプレア
アルトゥーロ・フランティーニ…パオロ・カラブレージ
バルトロメオ・ボネッリ…リベロ・デ・リエンツォ
ジョルジョ・シローニ…ロレンツォ・ラヴィア
アンドレア・デ・サンクティス…ピエトロ・セルモンティ
ジュリア…ヴァレリア・ソラリーノ

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