映画「キング・オブ・ヴァジュラ 金剛王」のあらすじや感想を紹介!カルト的魅力を持つ香港のアクション映画

香港には知名度こそ低いもののカルト的魅力のある映画が数多く存在する。『キング・オブ・ヴァジュラ』はそんなカルト的魅力を持つ香港映画の一つ。

主演のシン・ユーは少林寺出身のバリバリのカンフー俳優。キレキレのアクションを見せる。

映画「キング・オブ・ヴァジュラ 金剛王」のあらすじ

1920年代。邪悪な日本帝国軍は中国を精神的な支配下に置くために邪悪なカルト宗教『ハーデス神社』と手を組む。

ハーデス神社は中国各地で非道な支配を行い、子供を拉致しては最強の兵士を生み出すために過酷な修業を課していた。しかし、ある日創始者が逮捕されたことでハーデス神社は解散したと思われた。

かつてハーデス神社に育てられた最強の戦士で”金剛王”の名を持つK-29はハーデス神社から抜け出した身。今は少林寺で修練を積んでいた。

そんなある日、ハーデス神社復活の情報が耳に届く。そして少林寺の少年もハーデス神社に拉致されてしまった。

金剛王K-29は子供を救うため、そして過去の自分にけじめをつけるため、ハーデス神社に単身殴り込みをかける。

映画「キング・オブ・ヴァジュラ 金剛王」の感想レビュー

★★★★★★★ 悪役日本軍のフリー素材

ご存じの人は多いと思うが、香港や台湾映画において日本軍とは悪役のフリー素材である。言ってしまえばナチスやサメ映画のサメのようなものである。

その中でも『キング・オブ・ヴァジュラ』における日本軍のフリー素材っぷりは特に顕著だ。なにせハーデス神社というパワーワード宗教が登場するからだ。

ハーデス神社とは子供を誘拐してハーデスの戦士(原文ママ)を育てる邪悪な組織でハーデスの精神を世に広めることを目的としている。ストーリー自体特別面白いわけではないがこのハーデス的パワーワードの連続は見る者を飽きさせない。

香港映画や台湾映画に出てくる邪悪な日本軍が決して悪感情から作られているわけではないとわかる一本。むしろ倒錯した愛を感じるほど。

確かにこの日本軍はナチスやサメ映画のそれである。

一流のアクション

『キング・オブ・ヴァジュラ』は確かにパワーワードなカルト映画だが、そのアクションは間違いなく一流である。

主演のシン・ユーは実際に少林寺で修業をした経験を持ち、カンフー映画好きならば知っている人も多いだろう。ドニー・イェンの映画によく出演していることも知られる。

そんなシン・ユーのカンフーは間違いなく超一流。そんなシン・ユーで本作で武術指導(振り付け)をしたのはなんと香港映画のレジェンド、サモ・ハン・キンポー。

サモ・ハン・キンポーは香港電影金像奨動作設計奨(アクション監督賞)の常連でアクション監督として超一流だ。その二人がコンビを組んだアクションは必見だ。

やっぱりハーデス

本作でやはり特徴的なのはハーデス神社の存在だ。

恐らく間違いなく一生分の「ハーデス」を聞くこととなる本作は多くの登場人物がやたら語頭に「ハーデス」をつけたがる。「ハーデス神社」「ハーデス精神」「ハーデスの戦士」「ハーデス式」etc…。

しかし、そんなパワーワードが連発する映画だが内容はいたって真面目。かつて寝食を共にした男との愛憎やハーデスの幼馴染とのロマンスも存在する。

こういった内容を一切照れずに真面目にやり切るそのプロ根性は尊敬できる。『キング・オブ・ヴァジュラ』は間違いなくちゃんとした映画である。

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まとめ

『キング・オブ・ヴァジュラ 金剛王』はまさに知る人ぞ知る映画だろう。しかし、『キング・オブ・ヴァジュラ 金剛王』には数多くの映画に埋もれることのない確かな魅力が存在する。それがハーデス神社である。

ハーデス神社という劇中に登場するたった一つのワードでここまで興味を引き付ける映画もなかなか存在しないだろう。

是非『キング・オブ・ヴァジュラ 金剛王』を見てハーデス精神を学び、ハーデスの戦士として成長して欲しい。

監督:ロー・ウィンチョン

キャスト
K-29:シン・ユー
マット・マリンズ
倉田保昭
池内博之

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