映画「ボブという名の猫」のあらすじや感想を紹介!社会的な話題に切り込んだ異色の作品

映画「ボブという名の猫」のあらすじ

母と死別し、離れていた父にも見放されたジェームズ。路上で歌いながら、孤独で貧しい生活を強いられる。居場所も食事もままならない日々を送り、薬物にも手を出していた。

逆境の中で、もがくジェームズ。彼の更生の手助けをするヴァルは、そんな彼に住む家を用意する。ささやかだけど、久々の安心感を感じるジェームズ。そんな彼の家に、一匹の迷い猫が訪れる。

茶トラの猫と、猫をきっかけに繋がっていく人々。猫と人との交流を通して、ジェームズは人生への取り組み方を変えていく。

映画「ボブという名の猫」の感想レビュー

★★★★★★★★☆ 猫のボブの演技?は、想像以上だった(笑)。

これがタレント猫でなく、ほとんどを本物のボブが出ていたというのだから驚いた。

貧困・麻薬依存・父子の問題など、深刻なテーマの割には、極端に重い雰囲気もウソ臭ささも感じなかった。

もちろん感覚の差はあると思うところで、万人にオススメ出来るわけではない。星は1つ減らした。

茶トラは、飼い主に従順で幸運を運ぶ

ジェームズに寄り添うボブを見て、ひとりの女性が言った言葉。彼女の言ったとおりに、ボブは、ジェームズは勿論、彼等を取り巻く人々も幸せにした。

この後に彼女が何か言い出すのでは、と勘ぐってしまった。彼女の目がマジだったので(笑)

実は夫婦だったふたり

主役のルーク・トレッダウェイと、ベティを演じるルタ・ゲドミンテスは実の夫婦。この作品まで、ふたりとも話題作に出演とは言えないと思う。

とはいえルークは双子の弟ハリー(こちらも俳優)と映画「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」で、結合性双生児のパンクロックスターという珍しい役で主演。

ルタは「ストレイン」シリーズ2、3、ファイナルに出演している。これからが注目の、ふたりか。

社会的な話題

路上で販売されている「ビッグ・イシュー」(THE BIG ISSUE)。

毎回巻頭に、インタビューや特集を組んでいる。映画俳優へのインタビューなどは、丁度手頃な情報量で楽しめるので、オススメ出来る。映画内でもあるように、路上生活者の直接の助けになっている。

ちなみにビッグイシュージャパンのHPを見たら、 316号でこの映画が取り上げられていた。

主人公が、薬物依存から脱脚するシーンがあった。ジェームズが覗いた鏡に現れたのは、死んだジャンキー仲間の顔。自分にかぶるのを、振り払う。

捕まったら刑務所行き、そんな話を聞くよりも薬物使用の危険に関して、説得力があるのではないかと思った。

音楽の経験がある、スタッドウェイ

ジェームズ演じるスタッドウェイは10代の早い時期に、双子の弟ハリーとバンドを組んでいた。音楽をやってきた経験は、今回の演技に、現実味を持たせていたと思う。

本人に確かめたわけではないが(笑)、ギターは本人が演奏しているようだ。

弾いているフリや、歌の口パクに気付いてしまうと、意外とシラけると思うところ。安心して、見ていることができた。

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まとめ

正直なところ見る前に、お涙ちょうだい的な作品の可能性も考えた。猫が出てくれば、ある程度は金になる。

今回は違いました。猫のボブは無理のない演技(笑)だったし、彼の目線の演出も、ベタではなかった。

猫を飼っている友人が言うには、「緊張して動きが不自然」らしい。確かに、ボブが尻尾を降っている場面があった。猫の真理を扱った本に、尻尾を振るのは不安な時だと書いてあった。

ただ、知らない者にとっては、飄々としているとか、尻尾を振っていて可愛いと見えてしまう。とにかくボブは、素晴らしい存在感だったと言える。このあと、茶トラ猫に走る人が、急増しないことを祈るほど(笑)。

福祉、自我、そして家族は、人生の基盤となる。しかし、仕組みが機能しなくなった時や流れから外れてしまった時には、逆らい難い強風ともなり得る。

いろいろな人に、見てもらいたいと感じた。小中学校の教材としても、充分通用するのではないかとさえ思った。

監督:ロジャー・スポティスウッド

キャスト
ジェームズ・・・ルーク・トレッダウェイ
ベティ・・・ルタ・ゲドミンテス
ヴァル・・・ジョアンヌ・フロガット

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