映画「暗闇から手をのばせ」のあらすじや感想を紹介!人の光と闇、心の変化を描いた作品

身体障害者専門のデリヘル嬢を通して、人の光と闇、それらに触れる主人公、沙織の心の変化を描いている。

漫画原作、テレビプロデューサー・ディレクター、脚本家、映画監督と多彩な戸田幸宏の脚本・監督作品。
車イス芸人のホーキング青山が、常連客役で出演している。

映画「暗闇から手をのばせ」のあらすじ

デリヘル嬢の沙織は、身体障害者専門の店に移ったばかり。身体障害者の相手は楽な気がする、襲われはしないだろう、という軽い気持ちで店を替えたと言う。

店長の津田と共に仕事に向かう。初めての客、水谷は筋ジストロフィーで、身動きが取れない。津田の助けを借りながら、サービスを始めようとするが、一般客以外に接したことが無く、扱いに戸惑うこともある。

水谷は、身体中にtattooを入れており沙織はしばし固まる。自分の体だから、自由にしてもいいという水谷だが、どこか言葉に力が無い。サービス中も自分の病気や早死にした友達の事を話している。単に性欲を処理しているだけという雰囲気だが、沙織は淡々と仕事を続ける。

ふたりめの客は、押しの強い常連客の中嶋。彼もまた喋り続けるが、水谷とは違い、生きる事を楽しんでいる。困ったのは、タブーのサービスをねだること。沙織は、ルールだからと説明し、なんとか仕事を終える。

この日の3人めは、交通事故による頚椎損傷で下半身が利かなくなった青年、健司の相手。母親が依頼していた。健司は、無口で投げやりな態度を取るが、さおりは丁寧に仕事を進めていく。

途中、健司は「もう、いいですから」と言い、事情を話す。自分の症状と母親の捉え方のギャップに苛立ちを覚えている事を吐露する。何とも言えない気分になる沙織。

沙織には、実は店長にも言っていない理由があり、それが元で危ない目にも合う。風俗の危うい部分だった。
様々な思いを持った身体障害者との関わりと自分の生き方、それらを通して、沙織の中で人に対する認識の再構築が始まった。変わっていくさおりの態度に、客たちにも変化が現れ始める。

映画「暗闇から手をのばせ」の感想レビュー

★×7 ハンディが有ろうと無かろうと、人はみな何か欠けている

沙織が、襲ったストーカーに対して、こう吐いてます。風俗産業が存在し続けるのは、これがもっともな理由でしょう。

偽りでもいいから、触れ合いを求めるのは人の性。そこで、勘違いしてしまうから、犯罪や借金まみれの人が出てきてしまうのでしょう。映画館からでたら、そこはもう現実の世界であるのと同じことです。でも、人間だから、そういう勘違いをしてしまう。

沙織は、ここから感じるままに行動し始めます。ルール違反をしてまで、アフターケアをしてしまい、店長から脅しとも取れる注意を受けてしまいまうことも。この場面、風俗の怖い面だなと感じました。

しかし、沙織はルール逸脱ギリギリのところで、彼女らしい関わりを持っていく事を諦めません。知ってかしらずか、店長は彼女を信頼して好きにさせているのではないかとも思えました。いわばサービス業なので、微妙ではありますが。

沙織の素直な行動が、お客達にも何かを感じさせていきます。

潔癖なのか?

話は少し外れますが、自身が結石のエコー検査を受けた時のこと。最後に身体に付いているゼリーを拭き取るのですが、女性技師に拭いてもらって、気持ち良さを感じた事がありました。

異性に触ってもらって心地よい。あれこれ説明する気はないのですが、人に触ってもらう気持ちよさは間違いなくありました。

しかめっ面しながら、「自分で拭いて」という技師は、嫌な事を言われた経験があるのか?と思ったりもします。高い金取っているのだから作業の一貫にしておいてもよいでしょ。

おそらく、かなりの男性がこんな事も考えてしまっていると思うのです。身体障害者にしても、同じだと思うのです。

刺激し続ければ…という望み?!

健司の母親がデリヘルの依頼をしていますが、健司にとっては、苦痛以外の何ものでもなかったようです。
サービスで気分は高揚してみても、本来の機能は喪失しているという現実があり、処理するという事もできない訳です。持ち上げられて、落とされる気分を味わったでしょう。

人並みとかって、何なのか?劇中、母親が祈祷に走ってしまっているところをみると、母親の夢みたいなものが壊れてしまったのかもしれませんね。

母親が子供を思う気持ちは特別なようですが、こうなるとグロい風景でした。
でも、沙織が健司の心にに光を差します。

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まとめ

沙織の気持ちの変化が急すぎて、ちょっと不思議な感じでしたが、そこは、彼女自身の心的な能力とする事も出来なくはなく、まあいいかと受け止めました。

志高い(?)風俗従事の女性の考えを聞いた事が有ります。彼女いわく、「事情がある人の助けをしているのだから、自分達は有意義な仕事をしている」旨の内容です。分からなくもないです。

まあ、お金が絡むと一概に言えない事柄ではありますが。

監督:戸田幸宏

キャスト
沙織・・・小泉麻耶
津田・・・津田寛治
健司・・・森山晶之
中嶋・・・ホーキング青山

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